企業のBCPには継続的な燃料確保が最重要

日立ハイテクネクサスは、大規模災害時に工場や事務所などへ軽油や重油、灯油などを届ける「燃料BCPサービス」を提供している。災害時、非常用発電設備を備えていても付帯の燃料タンクが空になれば発電の継続は不可能。企業のBCPには発電用をはじめとする燃料の確保が欠かせない。同サービスはそうした燃料切れリスクの回避策になる。【用途例】「電気を止められない」長時間停電対策に非常用発電機用の重油・軽油・灯油。「物流を止められない」物流体制維持にトラック用軽油。

全国50箇所に分散したタンクに各社の燃料を貯蔵

燃料確保は自社で備蓄タンクを設置する方法もあるが、イニシャル・ランニングコストの増大、設置スペースの負担、長期保存による品質劣化など懸念も多い。燃料BCPサービスでは、同社の提携会社が保有する貯蔵タンクに契約企業の燃料を備蓄。タンクは全国ネットワークによって分散しているため、仮に最寄りのタンクが被災しても他エリアから届けられる。

24時間365日出動体制で最優先の燃料出荷を確約

災害時の燃料運搬についても、タンクローリーは緊急通行許可の事前取得が可能だが、特殊車両のため台数が限られる。燃料BCPサービスでは、全国を網羅する供給ネットワークと24時間365日出動体制により、貯蔵タンクにある燃料を最優先で車両通行が可能なエリアに出荷する。また提携会社の配送用タンクローリーも500台以上を確保、緊急通行車両として規制区域も配送できる。