基本技術は工具の持出・返却システム「工具ONE」

ベースとなるのは工具の持出・返却管理システム「工具ONE」。さまざまな工具・道具、計測器、資機材に貼り付けたICタグ（RFタグ）の情報をハンディリーダーで読み取り、専用のソフトウェアで一元管理する。何がどこにどれだけどいう状態であるかを関係者がパソコンやタブレットで即時共有することで、モノの紛失・捜索にかかるムダをなくし、持出・返却時の台帳記入やチェックの手間、管理フローにともなう人為的ミスを大幅に減らす。

企業の物品管理・棚卸管理などに広く応用できる

「必要な工具や資機材が見つからない」「探す作業が常態化している」といった製造業やインフラ企業の課題に応えたシステムだが、タグを貼り付けられるモノはすべて管理できるため、適用業種・範囲は広い。例えば防災備蓄品に一つ一つ貼り付けておけば、箱を開けなくても無線通信でデータを識別。どのような種類の物品がどのような状態でどれだけあるかを瞬時に読み取り、棚卸作業を効率化できる。備蓄品が持ち出された際はリアルタイムで検知できるため、補充もスムーズ。

ヒト・モノの動きを可視化し業務改善から経営改善に

モバイル側から物品の予約・管理ができるため、従業員同士の貸し借りといった利用実態も可視化される。ヒト・モノの動きが透明化し、追跡可能なデータとして蓄積。業務改善につなげることはもとより、社有資産に対する適正な予算配分や有効活用など、経営改善に役立てることができる。